金子会頭 年頭のご挨拶

 新年明けましておめでとうございます。
皆様には輝かしい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 さて、2023年は東洋の「十干十二支」の考え方では「癸卯」(みずのと・う)の年です。「癸」は十干の10番目で、雨や露、霧など、静かで温かい大地を潤す恵みの水を表しています。十干の最後にあたる癸は、次の新たな生命が成長し始めている状態を意味しています。「卯」は十二支の4番目で、安全、温和の意味があります。また、卯年は何かを開始するのに縁起がよく、希望があふれ、景気回復、好転するよい年になると言われています。
 「癸」と「卯」の組み合わせは、これまでの努力が実を結び、勢いよく成長し飛躍する年になると言われており希望の持てる年になりそうです。
 昨年は、年初から新型コロナウイルス第6波の影響を受けて34都道府県がまん延防止等重点措置の対象となりコロナ禍で経済活動が制限されるスタートとなりました。6月には落ち着きを見せたものの7月には爆発的な感染の7波、11月には第8波となり新型コロナウイルスに振り回された年でした。また、ロシアのウクライナ侵攻を一因として世界中を巻き込んだ複合的要因から原材料や燃料が高騰し急激な物価上昇となり、米国に端を発した円安と相まって日本経済の先行きは不透明になっていると言っても過言ではありません。
 この様な中で当所は、経営相談窓口を強化し会員企業・小規模事業者への各種経済対策の周知や金融相談、助成金、各種補助金など相談者のニーズに合った支援を推進すると共に、行政と連携して新たな支援制度の創設や会員企業の要望に沿った協力金、補助金等も企画・実践してまいりましたが、まだまだ十分とは言えませんので更にきめ細かな取り組みを進めたいと考えております。
 市内の業界動向として各業種共に徐々にコロナ以前に戻りつつありましたが世界経済の影響による原油高や物価高騰、納期遅延、人材不足に加えて新型コロナウイルス第8波の影響で厳しい状況の事業所も見受けられてきておりますので、国、県、行政への提言や要望はもとより行政と連携してタイムリーな支援策に取り組んでまいります。
 今年の春には会員企業の皆様にご協力いただきました「地域貢献事業・運動公園の第二駐車場及び整備事業」の実施、3年間実施できなかったフルスペックでのラリーチャレンジを始め多くの事業を展開しながら地域の活性化と会員企業・従業員の皆様の親睦を図っていく所存です。
 地域の課題も多様化しており、商工会議所の役割は一層大きくなると考えております。多くの課題解決に向けて地域唯一の経済団体として組織一丸となって積極的に取り組んでまいりますので、役員・議員・会員各位をはじめ、行政及び関係機関の皆様方におかれましては、茅野商工会議所の活動に対しまして一層のご支援・ご協力をお願いいたします。
 本年が皆様にとりまして実り多く健康で幸せな一年となりますよう心からご祈念申し上げます。


茅野商工会議所 会頭 金子 好成